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晴れときどきPerfume

海外には行かない ~ Perfumeと成長神話

小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記

http://blog.livedoor.jp/sobata2005/archives/51973103.html 

Perfumeの今のライブのすばらしさは、成長がないことだ。成長を、上昇を志向していないことだ。

今を楽しむ。今を生きる。今を全力で楽しみ、今を全力で味わう。

成長しないのに、上昇しないのに、目標があるわけでないのに。

今のすばらしさを彼女たちが全力で味わい、慈しみ、そして我々もそれを享受し、そして、広く深く支える。我々も、今をじっくりと感じること。何も求めず、今に浸ること。

すばらしさが日常状態になり、そこから上を求めるのではなく、それを大切にし、enjoyすること。

それが、今のPerfumeライブのすばらしさだと思う。

 

仙台公演に行ってから自分にはずっと気がかりなことがあって、しかしこれを言っちゃうとWT3が台無しになるし、これは墓場まで持って行くしかないのだろうか、いったいどうしたものかと考えていた件がありました。

 

仙台公演までの自分の中のいきさつはこんなところ。決意表明 - ohi-sama’s blog 

こちらは当日の感想。備忘録 西脇綾香という女性 - ohi-sama’s blog

 

まあ、自分一人が頑張って隠しとおしても2chtwitterの力には敵わず、どうやってPerfumeを守り抜けばいいかと、まさに「ぐるんぐるん」と思考がフル回転し、擁護のための論陣張るしかないねと記事を上げた訳です。

 

こうした自分の懸念に小幡先生が明確に答えていたので、そろそろいいかなと。

 

仙台公演のあーちゃんの発言の核心はこういうことです。

 

これからワールドツアーが始まる。Perfumeは日本の音楽を世界に伝えに行く。中田ヤスタカの曲の素晴らしさを聴いてもらいに行く。外国で待っているファンに会いに行く。

でも、自分たちは日本が一番好きだ。

もし、日本のファンがこういうPerfumeの活動が嫌だというなら、自分たちは海外には行かない。

 

もう一度書きます。

 

「日本のファンが嫌だというなら、海外には行かない」

 

ちょっと、どういうことよ!?海外で何年もファン活動続けて、首を長くして待ってる人達がたくさんいるんだよ。日本のファンももちろん応援してきたよ。おまけに2日前に航空会社のスポンサーまでついたよ。

それを今更どういうわけ???

 

もうね、頭をガーンとぶん殴られた感じ。スポンサーにとっては表舞台でいきなり梯子を外されたも同然。あまりの衝撃に声も出ず。心の中で思わず叫びましたよ。

 

「西脇!この大馬鹿野郎!!!!!!!!!!」

 

自分の中ではデルタ航空撃墜事件」ですわ(苦笑)

 

それから延々と考え続け、こじつけに等しい駄文を書き連ね、今頃代々木はどうなっているのかと悶々とした日々を過ごしてました。

こうした凡夫たるファンの端くれの悩みに、小幡先生は明確な答えを出されたのです。

 

ももクロとの違いと言ってもいいが、いや、ももクロだけでなく、多くのアイドルと呼ばれる人々で熱狂的なファンを持つ人々の人気、良さというのは、全力で駆け上がる、走り抜ける、そのスピード感と、それへの一体感から来ている。

 

これはアイドルに限ったことではなく、人間社会すべてに言えることで、だから、進歩に対する信仰があり、成長することが、一番の近道なのだ。

 

上昇する快感と達成感。



しかし、一方で、上昇すること自体が目的になってしまう。経済成長、GDPの増加自体が目的になってしまい、出世自体が目的になってしまい、オリコン一位をとることが目的になってしまい、タレントとして、アイドルとして、有名に、一流に、人気が上がることに、それ自体が目的になってしまう。

 

しかし、また、しかし。ももクロが素晴らしいのは、それが醜い上昇志向なのではなく、その努力と熱さと疾走感を非常に美しく見せ、実際に、大人たちの思惑がどうであれ、彼女たちは、それにより本当に輝いていることが素晴らしいところなのだ。

 

しかし、またまた、しかし、しかし。

 

Perfumeの今のライブのすばらしさは、成長がないことだ。成長を、上昇を志向していないことだ。

http://blog.livedoor.jp/sobata2005/archives/51973103.html



Perfumeのすばらしさは、成長がないことだ」

この一言でどれだけ救われたことか。

 

誰もが成長を善と考え、一つの方向にだけ顔を向けている。変わらなければいけないと自分自身を、そして他人を追い詰める。

でも、そうでない在り方、生き方がある。それでいて輝いている。Perfumeは身を以てそれを体現している。

どうして、25~26歳の若者が、このような老成した見地に立ち得たのか、自分には想像もつきません。

あーちゃんは批判を覚悟で、勇気を持って「日本のファンが嫌だというなら、海外には行かない」と言ったのだと思います。他人が考えた成長神話のシナリオには乗らない。譲れない一線を明言しておく必要があったのでしょう。

 

WT3は期待して良いと思います。

観客動員数とか、現地メディアとか、ベビメタとか、もうどうでもイイじゃないですか。

実際、蓋開けなきゃわからんでしょ。成功でも失敗でも、外野が言う理由は後付けなんだから。

 

Perfumeが日本にいる。同じ時間を生きている。それで十分。

そんなお彼岸の一日でした。