ohi-sama’s blog

晴れときどきPerfume

武藤彩未ライブ映像をみて

〈はじめに〉

とらやぎさんへ

武藤彩未拝見しました。また例によって、ファイル開けず。(スマホ愛用者なので、あまり動画の量が多いページはメモリ不足になるためです。ちなみにこの文章もスマホで打ってます。すみませんねえ。)
ただ、今回はYouTubeに再生リストありましたので、そちらから観ることが出来ました。
 
80年代松田聖子以来の正統派新人ということで、Perfumeファンでも期待されている方も多いと思います。で、その辺にとらやぎさんがエールを送ってるというのもよくわかるのですが。
ここで美しく纏まらないのが私の気性というかダメダメなところでして、問題提起を幾つか。
 
 

〈時代が求める人間像として〉

アイドルって、なぜ必要なんですかね?
ンなもん、中学高校男子の生態を見りゃわかるだろ!パンチラ一つでパニックなんだから。売れるからやってるだけ。
というのも、あまりな意見ですし、40歳過ぎても好きな人は好きですし、やっぱりそこには理想の人間像があるからという仮説で自分は考えてます。
 
この前Perfumeについてはコメント欄で書きました。
もう一度抜粋すると、
 
ひとつ考慮に入れないといけないのは、中二病的要素がないからこそPerfumeは受け容れられたということ。
確か渋谷陽一さんが最初の武道館を見たときの感想だったと思いますが、「どうして19歳の女の子が、桑田佳祐が30年掛けて到達した境地に立てるのか?」
つまり、徹底した自意識のなさ、芸に徹する態度をそこに見たわけです。
で、こういうのが「古き良き日本人の美徳」だと持ち上げる人達がいて、彼女らは音楽やダンスだけでなく、人柄が素晴らしいとなる。
私の感覚だと、1995年のオウム事件あたりから顕著になってきたのが自意識批判。中二病を引きずる人間が犯罪を引き起こすのだということから始まって、社会の不適合要素の元凶みたいに言われる。
Perfumeはそういう風潮にピッタリあったアイドルなんです。

 

ここに彼女らの光と影があるというのが私の考えです。

 

Perfumeの時代〉

Perfumeはご存知のとおり、はじめは木の子さんの歌詞でデビュー。思いっきり毒のある歌でした。

心に封をして パスワード掛けた
軌道をずれていく 出口が見えない
信じるのは治癒能力だけ 
深い傷口ふさぐ
あー 言葉の暴力 
いつか消えるのかな

 

あとで、別記事で書くつもりですが、Perfumeの活動期の経済指標と現在のそれとは、大きく隔たりがあります。
ポップミュージックは時代の鏡といいますが、言葉なき言葉の代弁者として、Perfumeは役割を果たします。

とても大事な キミの想いは
無駄にならない 世界は廻る

 

ポリリズムは、2007年アメリカでサブプライムローン問題が顕在化した時の歌でした。
いきなり出だしから「無駄」ですからね。そのくらい無力感、喪失感が漂っていたということです。なぜ「世界」と言わねばならないかもわかります。

歌詞でもう一つ注意してもらいたいのは、「キミの想い」。

「気持ち」でも「心」でも3音節ですからOKなのですが、「想い=重い」だからこの言葉を選んだのでしょう。それに「とても大事な」が被さって、音階も一番下がる。文字通りどん底。

気楽なアイドル稼業と世間は見てたかも知れませんが、こういう時代の空気に対峙して誤魔化しでない希望を伝えるのは、本当に気が重いし、頭を使うし、勇気のいることです。

あの三人は割と天然でやってたかも知れないというオチは付きますが。

 

〈砂糖菓子の世界をどう守るか〉

で、話をもどして武藤彩未さん。
徹底的に初恋と純愛の世界で完結させて、芸もしっかりしてて素晴らしいのですが、これが受け容れられるのも御時世なのか?アベノミクス万歳?

まあ、こういう世界もあっていいんですが、では何故大人はやらない?甘っちょろい砂糖菓子のような歌は、大人の良識に反するとでも?

この子が一生懸命なことはわかるし、さくら学院Perfumeを目標にやってますから、当然あの三人より容姿が良くて、芸が上手くて、可愛げのある良い子達の集まりだとは思いますよ。
でも、最後に生き残るのは、可愛い中にも何らかの批評性を有している、そういう人達です。古い話で申し訳ないけど、松田聖子しかり、中森明菜しかり、森高千里しかり。

武藤彩未さん、優等生すぎて逆に心配です。もしですよ、20歳になっても30歳になっても、この世界観で頑張れるなら、それは一流中の一流ですが。
しかし、ファンは応援するふりして美しい解散を願うもので、そこが私の気にくわないところですが、でも現実は認めねばならない。

そんなわけで、今回は敢えて評価はせず、今後の推移を見守るということでどうでしょうか?まだ、可とも不可とも言えません。それが本当のところです。
すみませんけど、人材使い捨ては自分のポリシーではないので、もう少し落ち着いて一定の実績上げてから考えたいということです。
ではまた。