ohi-sama’s blog

晴れときどきPerfume

歌のフックは如何にあるべきか?

とらやぎさんから、また感想文の依頼がありまして、頭をひねっているところです。


武藤彩未 「パラレルワールド」 | Ayami Muto "Parallel World" - Welcome ...

武藤彩未さんですが、前に「優等生すぎて心配」ということを書いたことがありました。

自分はアルバム全部を通しで聴いてはいないので、断片しかわかりません。仮にそれを聴いたとしても、解るかどうかは神のみぞ知る世界です。

 

芸術というのは、出逢いの世界であって、作品と受け手の相互の問い掛けと対話です。それがないままで論じようとすれば、表層的な分析しか出来ないことを曝け出します。

いわば、芸術は自分自身の鏡です。

 

少し話はずれますが、ClingClingがちょうどそれでした。

誰もが「評価軸」をつかって「分析」をしてみせましたが、結局Cling Clingそのものではなく、「私の好きな音楽」を論じていただけでした。

評価軸をつかう方法は、詰まるところ座標軸の中心に常に自意識を置いて、それで万物を一方的に裁いてみせるという妄想に過ぎません。心が通じていないんだから、表層的なものしか見えません。舞台設定だとか衣装だとか歌詞だとかアレンジが中国風だとか。

例えて言えば、物差しで測れるところだけを測っただけなのです。

ところが、世の中には物差しで測れないものがあることには目をつぶってしまう。好き嫌い関係なしに「これは想定外だが、現実に存在することは認めねばならない」というものがないのです。

ですから、必然的に自分の好き嫌いの選り分けに終始してしまい、想定外の現実が出てきたら万物を裁くどころか、拒否反応と自己弁護だけで手一杯。

よほど、 ClingClingの取り扱いに困ったのでしょう。これが果たして何だったのか、相手の心に伝わるように書けた方は誰もいなかったと思います。

 

話を戻して正直に申し上げると、武藤彩未さんは自分にはまだわかりません、というのが本当のところです。ダメという意味ではありません。徹底的に問い続けようと思えるだけの出逢いがまだ生じていないということです。

表層しかみてないことを先にお詫びした上で論ずると、やはり存在感がまだ足りないように思います。

たとえ悪印象だったとしても、何かが相手の心に残る。自分には受け容れ難いけど、確かに存在する現実だという「異質感」がないのです。

これが「優等生すぎて心配」ということの意味です。

 

Perfumeのことばかり書いて申し訳ないのですが、彼女らが世に出て今迄の罵詈雑言の数々。挙げたらキリがないでしょう。

でも、それがフックになってるわけです。クチパクもオートチューンもダンスも広島弁も、一般人には受け容れ難い。おかしな要素ばかりですよ。

 

でも、それが人目を引きつける。

10人に一人くらい面白いと思う人がいて、さらにその中の何人かが本質に気付いて饒舌に語り出す。そこまで言うなら聴いてやろうという人が現れる。

 

武藤彩未さんは、残念ながらそれがないでしょう?おそらく関心の持たれ方も、Perfumeつながりが多いのではないでしょうか?(BABYMETALも国内ファンはそれですね)

これがクラッシックで声楽やってますというなら分かります。その分野なら売れますよ。でも、海千山千の芸能界で果たして歌が上手いだけで続けられるのか。

 

もう一つは、毒がないこと。

Perfumeは痛みの世界でして、そこは自分もかなり強く主張してきました。思春期の傷と魂に殉ずる者がファンになるのだと。

たとえは良くないですが、コンプレックスを抱えた人を狙い撃ちにしてるような商売でして、必ずしも美しいものでは御座いません。でも、私みたいにそれで救われる人もいる。

 

ところが武藤さんは、夢と希望で美しくまとめすぎてるところがあって、人間臭くないのです。

もちろん、こういう世界があっても良いですよ。でも、自分のように、先に進むことよりも、立ち止まって何かを考えたいという人には、付いて行くのが逆に厳しかったりします。

その意味では優しくないのです。

 

で、門外漢が言いたい放題というのもアレなので、どの程度毒を混ぜたらいいのか、研究材料を紹介しますね。

これ歌っているボーカルのやくしまるえつこさんは今年27歳。Perfumeよりちょっと年上です。でも、立派に少女の世界を演じてます。

 

ハイファイ新書

ハイファイ新書

 

 


相対性理論-地獄先生.wmv - YouTube

と、文章で書くとサラッと言えますが、PV見ると脳天直撃しますね。ハイ。

カマトトソング選手権(←そんなのあるか?)なら間違いなく優勝候補。息も絶え絶えに、先生〜♪とか耳元でささやかれると、年甲斐もなく心拍数が上がります。どうしてこんなにエロいのか?(笑)

 

誰かこれのコピーやってくれませんかね?AKBが48人水着で掛かってきてもこれなら余裕で勝てる。

武藤さん、もし良かったらお願い出来ませんか?こんなこと言い出すとファンの皆様から袋叩きに遭うと思われますが(笑)

 

僕キミ研究なんて思いついた人ですから、カマトトソング大好きなんですよ。良いのがあったらご紹介くださいませ。

ではでは。

 

<追記>

武藤彩未さんの感想を一言でいうとセラミックガールです。

柔らかできれいな言葉たち並べて

おだやかでやさしい人になれるわ

新しい世界で 自分を隠して

たぶん でもね 私は

 そこを超えられるかだと思うんですね。悪口のようで本当に申し訳ないんですが、外野の意見はそういうものだと思って頂ければ、今後のファン活動に役立つのではないかと。


<追記2>

この記事自体が悪い見本なのですが、感動のあとに分析をするなら読むべき文章になるのですが、分析だけで誰かを感動させられるかというと不可能なんです。

ですから、ClingClingの分析をしてみせた方々を笑うわけにもいかない。自分もこの記事で同じことをやっているからです。その意味では、まさにパラレルワールド。同じ穴のムジナです。

その上で、どうすれば本質に近付きやすくなるのか、いくら表層的と批判されようともフックをどうすべきかは大事なことです。そういう観点で考えて頂ければ幸いです。